平屋は2階建ての不動産に比べて需要が少ないという話を耳にしますが、本当に売却しづらいのでしょうか。
そこで、今回の記事では平屋の不動産を売却したい方のために、1階建ての住まいをスムーズに売る方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
平屋の不動産を売却する前に住居の特徴をおさえておこう
平屋の不動産を売る場合には、売主自身が1階建てならではの特徴を理解しておく必要があるため、メリットとデメリットの両方を確認しておきましょう。
まずメリットとしては、居住スペースが1階部分だけに限定されており、年老いて足腰が弱ったときに階段の昇り降りをしなくて済むのが利点です。
シニア世代になったときに備えて、住まいをバリアフリーにする際にリフォームをおこないやすいという点も1階建て特有の特徴であり、高齢者世帯にとって暮らしやすい住環境と言えます。
また、建物の重心が低いため地震の揺れに強いほか、火災などの災害時に避難しやすいことも特徴の1つです。
さらに、子育て世代にとっても親御さんの目が子どもに行き届きやすくなるうえ、家族でコミュニケーションを取りやすいといった特徴もあります。
1階部分のフロアーだけで生活できるため、年代に関係なく家事をおこないやすく、2階建てのお家よりも掃除が楽なこともポイントです。
一方でデメリットとしては、周辺に高い建物があると採光や風通しが遮られてしまいます。
また、床面積が狭い平屋の場合には子どもが増えたときに子ども部屋を確保しづらく、将来的には増築が必要なケースもあります。
さらに、近くに河川が氾濫した際には、家が浸水する可能性があるため、大きな損害を被りかねません。
平屋の不動産をスムーズに売却する方法とは
1階建てのお家をうまく売却へ結びつけるには、平屋ならではのアピールポイントを積極的に購入希望者へ宣伝することが大切です。
内覧に来た方がファミリー世帯であれば、老後の暮らしやすさをアピールすることが必要ですし、シニア世代であれば高齢者に優しい住まいであるとうまく伝えましょう。
一方で、家の老朽化が激しい平屋の場合には、リフォームやリノベーションをおこなって住環境を改善することも方法の1つです。
ただし、築年数が20年を超えている木造住宅は市場価値が低くなることも考えられるため、解体して更地にしたほうがより良い条件で売れる可能性もあります。
なぜならば、建物が建っているよりも更地のほうが買主の活用の幅が広がるうえ、解体費用がかからないといった利点があるためです。
特に、駅やショッピング施設から近い不動産は高値で売買できるため、下手に古い平屋の建物を残しておくよりも解体した方が成約に結びつきやすいでしょう。