マイホームを購入する際、ぜひ知っておきたいのが長期優良住宅認定制度です。
家を購入する機会は少ないため、どんな制度なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、長期優良住宅認定制度とはどのようなもので、どんなメリットがあるのかについて解説します。
マイホーム購入の際に知っておきたい!長期優良住宅認定制度とは?
長期優良住宅とは、長期優良住宅認定制度の基準をクリアした物件のことを言います。
この長期優良住宅認定制度は、長く安心、快適に暮らせる家を建てることを目的とした制度です。
将来的にバリアフリーリフォームに対応できるかどうかや、リフォームのしやすさ、耐震性、省エネルギー性などの基準をクリアすることにより、長期優良住宅として認定されます。
新築物件だけでなく、リフォームやリノベーションによって基準を満たしてさえいれば、中古の物件であっても認定を受けられるのです。
認定を受けるためには、施主や建築会社などが着工前に申請する必要があります。
自分で申請する場合は、およそ5万円~6万円の費用が必要です。
建築会社などに申請を代行してもらう場合、20万円~30万円の申請コストがかかることもあります。
マイホームが長期優良住宅として認定を受けるメリットと注意点は?
購入する家が長期優良住宅として認定されることによって、住宅ローンや不動産取得税の控除額が大きくなるというメリットがあります。
そのほか、登録免許税の税率が下がる、固定資産税の減税措置の適用期間が長くなるなどのメリットもあるのです。
また、長期優良住宅として認定を受けた場合、地域型住宅グリーン化事業や長期優良住宅化リフォーム推進事業から補助金を受け取れるケースもあります。
さらに、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して貸し出すフラット35という住宅ローンでは、購入する物件が長期優良住宅に認定されている場合、通常より金利が安くなるというメリットもあります。
ただし、長期優良住宅の認定を受けるには注意点もあるのです。
たとえば、中古物件で長期優良住宅の認定を受ける場合、リフォームが必要になるケースがほとんどです。
減税などのメリットはありますが、認定基準をクリアするために多額のリフォーム費用がかかってしまうケースがあります。
さらに、認定を受けた住宅は定期的に点検する必要性があります。
定期点検を怠ると、認定を取り消されてしまうケースもありますので、注意が必要です。
また、減税などの措置には期限がありますので、優遇期間が過ぎてしまった場合は控除額や金利の優遇措置はなくなります。