
都市部の住宅不足や通勤ラッシュの緩和を目的に、高層住宅の建設を促進するための土地活用策として「高層住居誘導地区」が導入されました。
駅周辺や都心部といった利便性の高いエリアにおいて、職住近接のまちづくりを進める制度として注目されています。
この記事では、高層住居誘導地区の概要や導入の背景、具体的な事例について解説します。
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高層住居誘導地区とはどんな土地なのか?
高層住居誘導地区とは、都市計画において高層住宅の建設を積極的に促進するために指定される地区です。
とくに都心部や主要駅周辺など、利便性の高いエリアにおける人口集積を目的とし、通勤や生活の効率を高める職住近接のまちづくりが目指されています。
この地区に指定された土地では、建物の高さ制限が緩和されるなどの優遇措置がある一方、一定のルールや制限も存在します。
たとえば容積率に関する制限や日影規制の緩和などが代表的です。
対象となるエリアは住宅の建築が認められている用途地域内に限定されるため、工業専用地域などでは指定されません。
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高層住居誘導地区の土地が導入された経緯
高層住居誘導地区は、昭和50年代に深刻化した都市問題への対策として、平成9年(1997年)に導入されました。
当時、都市中心部から郊外へと人々が移り住む流れが強く、中心市街地の人口減少が見られた一方で、郊外では通勤ラッシュや交通渋滞、無秩序な宅地開発などの増加が進行していました。
これはドーナツ化現象と呼ばれる、都市の成長にともなって現れる都市構造の歪みです。
こうした状況を是正するため国は、都市の中心部に人が住みやすい環境を整備し、定住人口の回復を図りました。
それが、利便性の高い駅周辺や都心部に高層住宅の建設を促進する、高層住居誘導地区の設定です。
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高層住居誘導地区に指定された土地の事例
芝浦アイランドと東雲キャナルコートが、事例として挙げられます。
芝浦アイランドは、東京都港区の旧都営住宅跡地に開発された再開発プロジェクトです。
住宅棟のほかに教育施設や医療機関、公園なども整備され、職住近接のライフスタイルが実現されました。
東雲キャナルコートは、東京都江東区の臨海部に位置する東雲1丁目の再開発事業です。
運河沿いに整然と配置された高層住宅群と、商業施設や公共空間が融合した都市型住宅地として整備されました。
2025年現在、高層住居誘導地区に指定された事例はこの2つだけですが、いずれも都市の中心部や湾岸エリアにおける住宅供給の促進と、快適な居住空間の創出に貢献しています。
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まとめ
高層住居誘導地区とは、高層住宅の建設を積極的に促進するために指定される、用途地域内の地区です。
昭和50年代に深刻化した都市問題(ドーナツ化現象)への対策として導入されたのが経緯です。
2025年現在までに指定された土地の事例として、芝浦アイランドと東雲キャナルコートの2例が存在しています。
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